このたび当社では、令和5(2023)年度栃木県フロンティア企業 ”とちぎサステナブル・フロンティア企業”の認証を受けました。
「栃木県フロンティア企業とは?」
製造業又はソフトウェア業を営む企業であって、県内に事業所を有する中小企業又は本店を置く大企業を対象に、SDGsの達成に資する新規性や独自性を有する高度な技術や製品を保有するとともに、他の模範となる環境・社会活動を実践し、県内産業振興への貢献が認められる企業として知事が認証するもので、 令和5(2023)年度より、認証基準にSDGsの視点が取り入れられました。
令和5(2023)年度栃木県フロンティア企業 ”とちぎサステナブル・フロンティア企業”の募集について
令和5(2023)年度栃木県フロンティア企業の認証について
『認証技術の概要』
技術・製品の名称:リマン事業に対応した『RECYINT』スマートビジネスモデル
開発目的、利用分野等:
【サーキュラー・エコノミーの勘どころ「所有から使用へ(モノからコトへ)」の一翼を担う解体・破砕(分選別)技術 】
「リサイクル」は従来の製品製造原価低減や廃棄物発生抑制の目的から、パリ協定や が裏付けとなり、世界人口の増加や気候変動への対策となる天然資源の利用抑制が喫緊の課題として、社会的に目的意識の変容が起きており、再生資源へのニーズは高まるが、設計した に適う製品のつくり込みを実現するプロセスには当然、バージン材から代替する を含み、リサイクル業者は製造業者目線でのリサイクル材の供給を、製造業者はリサイクル業者目線でのモノづくりが求められている。
この世界人口の増加や気候変動への対策に絶大なインパクトを持つ資源循環の営みが、従来型のリサイクル産業(用途を問わない再生材の市場)から、サーキュラー・エコノミー型のリソーシング産業(再生材の需給が戦略的に制御された市場)に転換することは想像に容易い。例えば「コトを売るためのデバイス」という位置づけになる では、CASE(Connected:コネクティッド、Autonomous:自動化、Shared:シェアリング、Electric:電動化)と呼ばれる技術革新に代表されるサービサイジング型のモビリティ産業(コト売り)に転換が進み、駆動用バッテリーに代表されるユニットとしてのリマニファクチャリングやリファービッシュ等の新サービス、性状ごとにリサイクルするための選別など、使用済みの「モノ」に内在する残存価値を最大限活用する技術ニーズが考えられる。
ツルオカはこれに順応する精緻解体と破砕による分選別、適正処理、識別管理等の要素技術を有しており、さらにはリサイクル業者と製造業者いずれの目線も有する稀な業態がリソーシング産業における市場で秀でたアドバンテージがある。
【ツルオカの企業テーマ『RECYINT』】
ツルオカでは、より高度なリサイクルのための技術開発・創意工夫の必要性を痛感し、独自の技術開発により多種多様なリサイクルのシステムを重層的かつ複合的に組み合わせた「RECYINT」(RECYINT:リサイント=造語)を企業のテーマに掲げている。RECYINTは、「オートリサイクル事業部」で使用済み自動車を中心とした廃棄工業製品を収集、解体し、「金属原料事業部」でそれらを破砕、加工処理を行い、「カウンターウェイト工場」に鋳造原料を供給して製造したウェイト、さらには「海外調達部」が調達した建機用部品等を「塗装工場」で完品塗装、サブアッセンブリし、取引先に納入するといった、5つの事業を重層的に組み合わせることで相乗効果を得る、ツルオカ独自の事業構造である。このRECYINTを通じて、資源の価値によってリサイクルが実現する経済性、環境法規の遵守は当然のこととして環境負荷を低減させる安全性、その両方を実現させた真の意味での高度なマテリアルリサイクルを目指している。資源循環は、インプット側の優れたリサイクル技術が重要になるが、アウトプット側のユーザー産業がリサイクル素材を原料として使用することで需給のバランスがとれて、はじめて実現する。
【サーキュラー・エコノミーと成長志向型の資源自律経済】
少ない資源で経済を大きく回すような、資源効率性の追求に大きな関心を持ち、自らの事業が他者の活動と有機的につながってイノベーションを起こすことを期待し、分野を問わずに積極的なコミュニケーションを推し進めている。
サーキュラー・エコノミーに包含される「工業製品の長寿命化、資源循環」に、(株)ツルオカが行っている水平リサイクルやカスケードリサイクルに関するプロセスは、RRRDR(Remanufacturing、Refurbish、Repair、Direct Reuse)に親和性がある仕組みとして、特に線形経済から循環経済への転換を果たすエコデザインにお役立て頂くことを想定している。
【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社ツルオカ 総務本部 担当:堤(TEL:0285-49-3330、E-Mail:ytutumi(at)tsuruoka.co.jp)
※ (at) は @ に置き換えて下さい。